大学職員の筆記試験対策【基礎編】




大学職員を目指すに当たって、書類審査の次にやってくるハードルが筆記試験です。

一般的に、応募者の集中しやすい新卒採用試験では重要度が高く、中途採用の場合はそれほど重要ではないのが通例です。地方の中小規模大学では、中途採用において、筆記試験を実施しないケースも見られますね。

しかし、大学職員の人気が高まるにつれて、中途採用の場合でも足切り的な使い方をされるようになってきました。

つまり、年々、筆記試験の重要度が高まっているという事です。

新卒採用を受ける方は当然のように対策をすると思いますが、中途採用の方ほど筆記試験対策は手薄になりがちです。

本記事を参考に、しっかりと対策していただきたいと思います。

■まずはSPI対策を!

新卒採用・中途採用を問わず、初めに対策をしてもらいたいのが、SPI試験です。

その理由は以下2点です。

1.実施確率が高い

知っている方も多いとは思いますが、SPIはリクルート社が開発している就職用試験であり、その分野では最もメジャーな試験となっています。

よって、当然ながら、実施される確率が極めて高いんですね。

新卒採用の場合、特に民間企業であればどんな筆記試験が行われているかという情報がネット上にも豊富にありますので、それに基づいてピンポイントで対策すれば良いと思います。

しかし、情報がまだまだ少ない大学職員採用においては、どの試験の対策をすればいいのかを特定することは難しいのが現状です。(年度によりテストを変更している場合も考えられます)

その意味で、時間にも限りがある中、効率的に対策をするならば、やはり実施される確率が高いものに取り組むのが得策だと考えます。

2.応用が効く

実施される確率が高いからといって、他の試験が行われて全く歯が立たないようでは、SPIの対策をする意味がなくなってしまうと考える方もいるかもしれません。

しかし、SPIの対策をしておくと、他の試験が行われたとしても、その知識を応用できることが多々あります。

これは個人的な感覚でもあるのですが、様々な就職試験用テストがある中で、SPIと類似した問題は多く、最も汎用性が高い問題になっていると思います。

つまり、SPIの対策をしていれば、どんな試験が行われても、”多少は”対応できるようになります。
特に言語系の問題はけっこういけますね!

“多少”という弱気な表現をしましたが、この”多少”が重要なのです。

筆記試験の対策を疎かにする人が多い中で、基本的な問題を取りこぼさないことは他者に差をつける意味で非常に大きなアドバンテージになります。

■SPI対策方法

SPIの対策は単純です。適切な参考書でひたすら勉強するのみです。

しかし、参考書が多数存在する中で、“適切な”参考書を選ぶことが最重要ポイントになります。

適切な参考書を選ぶポイントには以下のような点が挙げられます。

・長年の実績がある

・再現性が高い

自身にとって適切な問題数(豊富な問題量or手軽に対策できるボリューム)

まず、長年の実績はもちろん重要ですよね。

長年SPI対策の分析し続けている出版社・著者のものは信頼できるものが多いです。

また、再現性という点で言えば、実際の問題(または類似性の高い問題)が豊富に載っているものの方が本番の時に焦らず済みます。

そして、最後に問題数です。

上記2点は必須事項なのに対して、これは人によって異なるため、特に参考書選びのポイントになります。

まず、新卒採用を受ける方は、ある程度時間が取れる事と、就職活動を通じてSPI試験を受ける頻度が高いことから、ある程度の問題量をこなし、入念に対策することが求められます。

一方、中途採用の方や、どうしても時間が取れない方は、手軽な分量をスピーディーにこなし、まずは全体像を把握することが必要です。

よって、この点については、ご自身の状況を見極め、どちらが良いかを判断してください。

色々な参考書がありますので、今回はその中でオススメだと思えるものをいくつか紹介しておきます。

・新卒採用向け!入念な対策を行いたい人にオススメ

■性格検査対策方法

SPI対策の最後に、「性格検査」についても触れておきたいと思います。

性格検査とは、その企業の風土や職務内容にどの程度適しているかを客観的に判断するための検査ですが、能力検査(言語、非言語等)と違って、対策が必要であるとはあまり思われていないでしょう。

実際、答えられない問題はないですし、あくまで自身の価値観を回答するだけですからね。

例えば、

常に活動的な方だ ⇔ 常に落ち着いている方だ

確かにどちらを答えても一長一短というか、評価に差はつかない気がしますね。

しかし、ここでどう答えるのかがその後に影響することもあるのです。

ここでは注意点を簡単に挙げます。

・全問回答は必須

性格検査は簡単な選択問題ではありますが、その分、問題量が多くなっています
丁寧にやりすぎると制限時間内に終わらない可能性もなくはないので、制限時間には注意してください。

万が一回答しきれなかった場合は、正しい検査結果が出ないこともあります。

・その大学にあった人物像を演出する

性格検査は原則、自分を偽るようなものではありません。

しかし、そうはいっても、明らかにふさわしくない人物像が出た場合、その後の選考で不利になる可能性があります。

よって、求められる人物像を確認した上で、ある程度どんな方針で回答するのかを決めてから取り組んだ方が良いでしょう。

当然ながら大学により求める人材は異なりますが、以下の能力を問う設問には特に注意です。

・コミュニケーション力

コミュニケーション力があるように見せる(大学は多くの人と関わります!)
成果主義よりも調和主義の方が好ましい。

・協調性

協調性があるように見せる。(仕事の大部分はチームで行います!)
→コミュニケーション力同様、個人行動よりも、集団行動に長けている方が望ましい。

・注意力

注意力があるように見せる(事務職には重要なポイントです!)
→行動派も重要だが、慎重派の方が多い?。

・ストレス耐性

ストレス耐性が高いように見せる(対人関係のプレッシャーがある仕事です!)
うまくストレス発散ができ、人付き合いを苦に思わない方が望ましい。

・対人能力

対人能力が高い方ように見せる。(事務とはいえ、人との関わりは多いです!)
内向的より、外向的な性格が望ましい。


・虚偽尺度と応答態度に注意する

上記を参考に、回答を作り込む場合、特に注意したいのがこちらです。

SPI等の性格検査には、虚偽尺度という設問が含まれている場合があります。
これは回答の嘘を暴く設問ですね。

嘘をついたことは一度もない はい / いいえ

こんな設問を見たとき、直感的に嘘は良くないと思い、はいを選択してしまいそうですが、冷静に考えると、「一度も」と言われると、流石にそんなことはないと思いませんか?

このように、一度も、絶対、必ずといった全肯定・全否定する設問については、虚偽尺度の可能性があると考え、素直に答えた方が良いのです。(上記例で言えば、いいえが望ましい)

また、性格検査は回答自体だけでなく、回答の傾向も見られています。回答全体を通じて、矛盾した回答が続くと、応答態度として、その旨が結果に記載されてしまうのです。

それ自体が皆さんの性格を示すものではありませんが、真面目に取り組んでいないという点で印象の良いものではありません。

回答には一貫性を持たせるようにしてください。

・面接への影響を考えておく

通常の筆記試験(小論文等除く)は、点数こそ次の面接等に引き継がれるものの、内容はその場限りとなります。

言語のあの問題は何故そう答えましたか?

・・・なんて面接で聞かれませんよね 笑

しかし、性格検査はその後に影響があることも十分考えられます!

例を挙げましょう。

社交的だという結果が出ている → 本当に社交的なのか、エピソードを聞いてみよう

優秀だが、ストレス耐性が弱いらしい → ちょっと意地悪な質問をして、対応を見てみよう

このように、性格検査が面接での対応に影響することがあるのです。

なお、全ての大学でやっているかはわかりませんが、一般企業では当たり前の手法とのことですし、少なくとも私の大学では行なっています

また、私の経験では、直接的に「こだわりが強くて、頑固らしいけど、自分ではどう思いますか?」と聞かれたこともありましたね。

このように、どんな聞かれ方をするのかはそれぞれだと思いますが、性格検査はその後にも影響することがあるという意識を持って取り組むことが重要です。

そうなれば、面接でどんな対応をされるのかも予想できるかもしれませんよ!

最後になりますが、性格検査は能力検査ほど重要ではありません。
性格検査だけが理由で落ちるということもほぼないでしょう。

しかし!当然ながら適当にやって良いものでもないですし、その後の選考に影響するとなれば、戦略的に取り組んだ方が良いのは自明です。

最近の参考書には能力検査のことも解説されているものが多いので、是非読み飛ばさず、対策をすることをお勧めします。

■次は小論文対策!

SPI対策の次にやっていただきたいのは、小論文対策です。

本来であれば、SPI以外の筆記試験(玉手箱、GAB等)について対策を行うのかもしれませんが、大学職員に関していえば、小論文の方が重要度は高いと思われます。

その理由は3点です。

1.小論文の出題頻度が高い

私は新卒の時(かなり前ですが)、幅広い業界を受けていましたが、これほど小論文が出題された業界はありませんでした。
中途採用でもやはり文章を書かされる機会は多いなと感じますね。

業務上、文書を書くことが多いということに起因しているのかもしれませんが、大学職員にとって小論文対策は重要だと考えています。

2.他の筆記試験はSPI対策で応用可能

先にも書きましたが、万が一SPI以外の試験が実施されたとしても、SPIの対策をしていれば、基本的な問題は解くことができるでしょう。

しかし、対策なしだと、小論文は合格に十分な内容を書くことはできないと思います。(無理矢理書くことはできますが・・・)

よって、よほど文章を書くのが得意であったり、仕事として書いている方以外は、小論文の対策が必要となります。

また、小論文が出題されなかったとしても、書類審査である程度の文章量を書かせるものも多いので、やって損はありませんね。

3.小論文は面接にも関わってくる

これも実は重要なポイントだと思います。

通常の筆記試験は、突破さえできれば、なんとかなります。
つまり、通過さえしてしまえば、それ以降には影響がないケースが多いのです。(もちろん総合点で判断され、足を引っ張ってしまうことはあります・・・)

しかし、小論文はその後にまで影響を及ぼします。

具体的には、面接にて、小論文の内容について聞かれることがあるのです。

特に小論文のテーマが大学関連のことだと、書類審査で書いた内容との矛盾を突かれたり、受けた大学のスタンスと逆のことを書いていた場合に不利に働く可能性があるなど、あとあと苦労することにもなりかねません。

この点からも、やはり小論文の対策をする重要性は高いと考えます。

■小論文対策方法

小論文を書く際の基本やテクニックについては、適当な参考書で勉強をして頂くとして、ここでは、大学職員採用で気をつけるべき点をいくつか挙げます。

・まずは参考書で基礎を学ぶ

まずは、小論文の基本を適当な参考書で学びましょう。

入試で小論文を書いたことがある方でも、忘れてしまっていると思いますので、改めて学び直す必要があります。

起承転結で書く等は当たり前だとしても、基本的な書き方のポイントをおさえないことには、そもそも読んでもらえない可能性すらありますので、注意です。

書類審査と同じく、見栄えは極めて重要です。

なお、参考書の選び方ですが、SPIほど内容に差は無いようですので、取り急ぎ無難なもので良いと思われます。
ご自身にとって読みやすい本や対策に費やせる時間と相談して、手頃なものを選んでください。

ここで悩んでもしょうがないので、最も無難なものを挙げておきますね。

・定番中の定番参考書

・大学の理念や近年の政策を踏まえて書く(逆のことを書かない)

書類審査にも関わりますが、大学には建学の理念等があり、それに基づいて、様々な施策が行われます。

よって、その理念への理解は極めて重要であり、それに反する主張は意見としてはありうるとしても、採用試験の回答としては受け入れ難いものになります。

例えば、大学のグローバル化が重要であり、各大学が推進しているのは間違いない事実ですが、よほどの根拠がなければ、グローバル化が不要であるという主張は受け入れられないでしょう。

また、実学を重視している大学もあれば、職業等とは乖離しているとも思える教養教育を重視している大学もあります。

小論文のテーマとして、職業教育は必要かどうかといったテーマが挙げられた場合、その大学のスタンスにあった回答をすべきです。

もちろん、小論文ですので、論理的に書ければ、結論はなんでも良いのですが、書き方に自身がない方ほど、無難なストーリーにした方が悪目立ちしなくて良いという意味で、あまり大学の考え方に背いた回答はしないようにした方が安心だと思われます。

・自身の体験を踏まえて書く

書類審査についてでも記載しましたが、小論文であっても、やはり自身の考えだけでなく、経験に基づいて記載した方が説得力が増します。

単なる思想を書くよりも、具体的な体験を挙げることで、読み手に興味を持ってもらえる確率も高まります。多数の小論文を短時間で見る中で、内容をしっかり読んでもらえて、印象に残すことは極めて重要です。

また、自身の経験は職務経歴書等でも必ず書きますので、書類審査から小論文にかけての一体感も出てきます。
矛盾したことを書くと、やはり標的にされやすくなりますので、一貫した人物像を示すことができるでしょう。

・面接でのツッコミどころを用意する

上級テクニックとしては、小論文の内容で、面接時の質問を誘導するというものもあります。

自身の考えを示し、面接時にその話をより詳しく聞いてみたいと思わせるのです。

批判的な内容は避けるべきですが、少々インパクトのある意見を記述することで、ほぼ間違いなく面接で聞かれることになりますので、事前に用意した自信のある説明をすることができます。

正直、小論文でここまで勝負する必要はありませんが、得意なテーマや書きやすいテーマが出た際に、少々アクセントをつけるためにも覚えていて良いテクニックだと考えます。

■各大学の出題傾向や合格基準を知るためには・・・・

ここまでの対策で、一般的な筆記試験については、ある程度対応できるようになったと思います。

しかし、当然ながら、各大学によって、出題傾向は様々です。

また、情報が昔のままアップデートされていない場合などは、誤った情報に踊らされてしまう可能性もありますね・・・。

もちろん、上記を参考に対策をすれば、ある程度の結果は残せるでしょう。

しかし、極めて倍率の高い大学職員採用において、少しでも高得点を取り、差をつけていきたいのはいうまでもありません。

つまり、なるべく最新の情報でこれまでにどういった筆記試験が行われていたのかを知っているかどうかが大きな差につながるのです。

また、大学職員採用やテスト形式(ペーパー、テストセンター・Webテスト等)に限った話ではありませんが、筆記試験には、それぞれ合格基準が設けられており、それは大学によって異なります。

もちろん出来るだけ高得点を目指すのは当たり前です。

しかし、どれくらい筆記試験の重要度が高いのかを知ることは採用試験対策全体を考えることにおいて極めて重要です。(限られた時間の中で、筆記試験と面接対策のバランスを考えるわけですね!)

これらを踏まえると、やはり積極的な情報収集は欠かせません(面接も同じですね!)
ありとあらゆる情報源を辿って、情報を集めていきましょう。

なお、一番手軽なのは、やはり口コミサイトを参考にすることですね。

色々なサイトを参考にしてきましたが、これらのサイトは登録制になっているため、情報の信憑性が高く、今のところ一番信頼しています。

こんなに情報が多くても無料なので、言うことなしですね 笑

私が登録したころよりだいぶ情報も増えているようですし、これからの大学職員志望者には必須ですね。

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■筆記試験を甘くみないこと

書類審査・筆記試験・面接の3ステップの中で、最も重要度が低いと思われがちな筆記試験。

実際、面接等を比べれば、重要度が低いのは事実でしょう。

しかし、応募者が年々増加していることを踏まえると、筆記試験でも”十分落ちる”可能性はあるわけです。

また、筆記試験を甘くみている人が多いならば、あえてしっかりと対策をすることで、差をつけやすくなるとも言えます。

絶対的な正解がない書類審査や面接と違い、筆記試験は対策したら対策しただけ合格率が高まります。

もちろんその他の対策が疎かになる程対策するのは誤りですが、できるだけ時間を確保し、対策をすることをオススメします!

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