【大学職員採用試験対策シリーズ】大学職員の面接対策(基礎編)【重要ポイント大公開】

投資系大学職員のコウジ(enjoy_dslife)と申します。

大学職員を目指すに当たって、最大かつ最後のハードルが面接試験です。

当たり前の話ではありますが、新卒採用だろうと、中途採用だろうと、面接がない採用試験はありません。(すべて確認はしていませんが、おそらくそうでしょう。)

また、重要であることはわかっているのに、ろくに対策をせず、場当たり的に受けている方が意外と多くて驚きますね・・・・

「面接で何を聞かれるかわからない」「わからない以上、対策できないではないか!」
そんな声が聞こえてきそうです。

確かに面接で何を聞かれるかは当日までわかりません。というか、面接といっても相手のいるコミュニケーションですので、話の流れで話題が変わるのは当然のことでしょう。

ただし!

面接を受ける前にできることは山ほどあるんですよね。

それを知らずして面接を受けるのは、はっきり言って無駄です。落ちます。

大学職員特有のものも含め、しっかりと対策して面接に臨みましょう!

特に新卒採用と違って面接回数が少なく、人前で話すのに慣れているからと油断しがちな中途採用の方は、少しの対策でかなり効果が出ると思います。是非頑張りましょうね!

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■そもそも面接とは?(重要ポイント)

まずは面接の心構えからご説明したいと思います。

面接対策をする前に、そもそも面接とはなにかを考えてみましょう。

いろいろな答えが浮かんだと思いますが、私の考える面接とは、「(単なる)コミュニケーションテスト」です。

意外と勘違いしがちなのは、面接では内容的に優れた回答をし続けなければならないという思い込みですね。

もちろん回答内容は重要です。

例えば、重要度の高い志望動機について、何度も聞かれているのに面接官の納得できる回答ができなかったとすると、確かに面接通過は難しいかもしれません。

しかし、そこで1つ優れた回答をしたからといって、採用が決まるような簡単なものでもありません。

逆に言えば、少々誤った回答をしたとしても、論理的に説明していたり、他の質問に対して適切に回答できていれば十分にカバーができるのです。

実際、面接官をしていても、通過者を決める話し合いの中では、特定の発言を拾い上げて評価するというよりは、「すごく誠実な印象だった」「あのハキハキとした対応は学生支援向きだ」といった印象論が中心になるケースが非常に多いです。(かなり主観的なので、これがいいかと言えば疑問ですが・・・)

このように考えると、面接では、回答自体を評価されるというよりは、相手の質問に対して適切に回答できるかという「コミュニケーション力」を評価していると言えるでしょう。

内容的に優れた回答をする=コミュニケーション力があるというわけではないのです。

回答内容をある程度用意するのは重要ですが、用意できなかったから絶対に落ちるというわけではありません。
むしろ面接自体のテクニックを身に着ければ、今のままでも十分勝負できる!と考えれば、少しは気が楽になりませんか?

面接対策では、優れた回答をできる限り用意し、その伝え方の技術を学び、磨いていくということが最も重要です。

■面接対策は書類審査から始まる

「書類審査、筆記試験を無事通過し、いよいよ面接試験だ!」
「よし、面接対策をしよう!」

と思った、そこのあなた!
実は、既に出遅れています

ずばり、面接対策は応募書類を作成している段階から始まるのです。

なぜなら、面接での話題は、基本的に応募書類の記載内容から選ばれるからです。
先ほど、面接では何を聞かれるかわからないと申し上げましたが、実は、けっこう予想できるものです。

つまり、まず書類を作成している段階において、「こう書いたら、これを聞かれるかもしれない」「これを聞かれると苦しいので、書類には書かないでおこう」といった感じで、面接を想定しておくことが非常に重要なのです。

これをしない方が、面接で回答内容が思いつかず苦しんだり、自分が書いたことなのに不利な回答をしたりしてしまうわけですね。

これから応募書類を作成する方(これを読んでいる方では少ないかもしれませんが・・)は面接を意識して書類を作成してください。

上級テクニックですが、あえてツッコミポイントを作り、話題を誘導するという技も使えますよ!

例:「双方向型営業戦略」により、年間営業成績1位(営業担当500名中)を達成

⇒「双方向型営業戦略」という聴き慣れない単語を使うことで、詳しく聞かれる可能性が高い。
予め興味を引く回答を用意しておけば高い評価を得られる可能性がある。(多用しすぎは文章全体が抽象的になりすぎるので、注意)

そして、既に書類を提出済みでこれから面接を受ける方は、これまで提出した書類や小論文等を全て見直し、自分が面接官だったら、それを基にどんな質問をするか、その質問にどう答えるかを考えてみてください。

この時、「いじわるな面接官」になるのがポイントですよ! 笑

おそらく、いじわるな視点で見直していくと、矛盾点や答えに苦しむポイントが多々見つかると思います。

そして、そのポイントをフォローするための回答を予め考えておきましょう。
明らかな誤りなどは、聞かれた段階で謝罪と訂正をしてしまってもよいかもしれませんね。(聞かれなければスルーで大丈夫です)

これらの対策をすることによって、決まりきった質問には完璧に答えることができますし、回答に困る質問も減らすことができます。

答え方次第では、書類審査で評価が低かった場合でも挽回することが可能です!

なお、これは履歴書や職務経歴書に限ったことではありません。

筆記試験で書かされた小論文なんかも同様ですよ!

試験場で書かされた小論文なんかは推敲する時間も少ないので、欠陥が多いものです。
そこを突いてくることもよくありますので、振り返りは極めて重要です。

面接対策のはじめとして、まずはこれまで提出した書類の振り返りから始めましょう。

読み返すぐらいなら誰もがやっていると思いますが、想定される質問を考えるというところまでやるのが重要です。
地味な作業ではありますが、時間をかけていいところだと思いますよ!

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■身だしなみ、マナーをおろそかにしない

初歩的な部分ですが、意外に重要なので、あえて記載致します。

面接の受け答えのことは気にするのに、身だしなみやマナーをおろそかにする人は多いですよね・・・。

もちろん身だしなみやマナー”だけ”が理由で受かったり落ちたりはしないですよ。
しかし、それでも身だしなみやマナーが”一因となって”落ちることは多々あるのです!

これは感覚的な部分でもわかると思うのですが、第一印象を覆すのって難しいですよね。

ボロボロのスーツをきて、挨拶もしない方が、どんなに優れた経歴をアピールしても、最初に感じた「違和感」が後々の評価まで響いてくる可能性があります。

例えば、最初に不信感を持ってしまうと、優れた経歴も「すごいけど、嘘や何か裏があるのではないだろうか・・・?」という評価になりうるわけです。

後ほど記載しますが、初期の面接では、能力以上に「一緒に働きたいと思えるか」という部分での評価が強くなります。
違和感・不信感のある方と一緒に働きたいかと聞かれたら、答えは明らかですよね・・・

マナーや身だしなみといっても気を付けるべき点は多々あると思います。

ここでは、私が大学職員の採用面接官をやっていて感じる点を挙げたいと思います。
数をこなしていると、実は新卒者と既卒者で気を付けるべき点が違うなと感じました。

・新卒採用

新卒の方は、「マナー」をしっかりと学んだほうがいいですね。

接客系のアルバイトをしていた方はある程度身についているのかもしれませんが、ほとんどの方は堅苦しいビジネスの場に身を置いたことがないため、ビジネスマナーに不安があると思います。

実際、面接官をしていると、学生なので大目に見るとはいえ、あまりにぎこちないのはもったいないなーと思うことが多いです。
無用な部分でマイナス評価を受けないよう、最低限の部分はおさえましょう。

最低限というのは、受付、待機、入室(ドアノック)、挨拶、着席、面接中(姿勢等)、退室といった一連の流れを問題なくこなせるということです。

特に気になるのは、入室後に挨拶をしない(または面接官があいさつをするまで待っている)パターンですかね?
緊張するのはわかりますが、第一印象を決めるうえでもやはり挨拶は大変重要です。

逆に身だしなみはちゃんとしている方が多いので、あまり気にならないことが多いです。

最近は、就活がますます一大イベント化してますし、周囲に合わせてちゃんとするんでしょうね。

また、若々しさという強力な長所がありますので、基本さえしっかりすれば誰でもさわやかに見えます。 笑

・中途採用

中途の方は、「身だしなみ」に気を配って頂きたいですね。

中途の方はそこまで毎週のように面接をしているわけではないので、身だしなみの面で「気が抜けている」方が多い印象です。

新卒の頃はしっかりときれいなリクルートスーツを着ていたような方でも、中途採用の時は日頃着ているちょっとはずしたスーツで来てしまう方とか多いですね。
(逆にリクルートスーツを着てても変かもしれませんが)

シャツがなぜか派手だったり、スニーカーだったり・・・(本当ですよ!)
あと、スーツにカジュアルなリュックだったりとか・・・

こういったはずした服を着ている方は、女性にも多いですね。
普通の職場では、女性の場合、男性に比べて比較的服装が自由なところが多いと思いますので、その流れで面接でも服装が適当になりがちなのでしょう。

これは意識の問題ですが、面接は就職・転職活動最大の山場です。

普段は正直、何を着ててもいいと思うんですよ。周囲に迷惑さえかけなければ問題ないと思っています。(私の服装も決して褒められたものではありません・・)

しかし、面接は戦いなのです。戦いのときはそれにふさわしい装備(身だしなみ)をすべきだと思いませんか?

面接官に良い印象を持ってもらいたいという強い気持ちをもって、身だしなみの細部にまでこだわるべきでしょう。(どうせ完璧にはならないので、意識しすぎぐらいがちょうどいいものです)

一回の面接のために髪を染めなおすのは面倒だから茶髪、ロングのまま行こう・・・
ボロボロの靴しかないけど、まぁ誰も靴なんて見てないだろう・・・
こういった気のゆるみが面接に挑む気持ちにまで現れるのかもしれません 笑

もちろんおしゃれになれとかそういう話ではないですよ。
どんなビジネスの場にいっても相手に悪い印象を与えないようにということです。

・参考書で効率的に基礎を学ぼう!

大学職員は、私を含め、細かい人が多いのです 笑
後々つまらないことで後悔しないよう、最低限の部分はおさえて面接に臨みましょう!

なお、このような身だしなみ・マナーについては、面接関連の書籍には必ずと言っていいほど記載があります。

ビジュアルで見たほうがわかりやすいかと思いますので、今一度勉強しなおすことをおすすめします。

◆おすすめ参考書(マナーに特化していて読みやすい!中途の人こそぜひ!)

■雑談も評価対象

面接では、緊張をほぐす意味もあって、冒頭は雑談から始まるケースが多いです。

「どちらから来たんですか?」
「本学にいらっしゃるのは初めてですか?」
「暑いですね。寒いですね。」

正直、なんてことはない会話ですよね。

しかし、こんな大したことはない会話ですが、挨拶を除き、皆さんが面接官と最初に交わすコミュニケーションなんです。
ここで気を抜くのは本当に危険です。

何度もいいますが、やはり最初のイメージはなかなか覆すことができないのです。
本題はそこそこしっかりと話せるのに、雑談になるとどこか無愛想というか、印象が悪い方が意外といますよ。

面接の評価は相手からの正式な質問だけで決まるのではなく、面接全体の印象で決まります。
つまり、雑談も評価対象になりうるのです。

もちろん、雑談の回答内容によって評価が変わることはないです。 笑
しかし、その受け答えの仕方、雰囲気等はその人の印象を大きく左右するということを覚えておくとよいでしょう。

なお、雑談だからといって、何を言ってもいいわけではないので、注意しましょう。(あまりないとは思いますが・・・)
雑談として趣味や休日の過ごし方を聞かれた際、素直にひたすら寝ているとか、パチンコと答える方が一定数いるとかいないとか・・・ 笑

どんなにフランクな雰囲気でも、面接官は面接官です。
距離感には注意を払うべきです。

■話し過ぎ・話さな過ぎに注意する

これもなかなか重要なポイントですね~

まず、面接での質問に答えるときは、簡潔に話すということを必ず意識しましょう。

最もオーソドックスな方法としては、結論を先に話す話法があります。

例えば:~は、〇〇です。なぜなら、××だからです。・・・みたいな話し方ですね。

ここまで型にはまって話す必要はありませんが、結論や言いたいことを先に話すというのを意識すると、相手に話が伝わりやすくなるのは間違いないですよ。(これは普段でもそうですよね!)

だらだらと長く話しても回答がぼやけますし、何より面接官の集中力がもちません。

コンパクトに回答できるだけでも、コミュニケーション力が高いということが十分に伝わるようになります。
回答をうまくまとめられるということは、論理的な思考ができるということですからね。

ちなみに、だらだらと話しがちなのは、中途採用の方々です。 笑

多くの経験をされていますので、話すことが多いのは当然ですし、多くの実績をアピールしたいのもわかりますが、面接の時間は限られています。
様々な側面から人柄等を見てもらえるよう、回答は取捨選択しながらコンパクトにしてみると、印象がぐっと上がります。

ただ、最近はどの参考書を読んでも、質問への回答は手短にと書いてある影響かもしれませんが、「手短すぎる」人も増えていると感じています。

例えば、

「志望動機を教えてください」⇒「○○だからです。」・・・・・・

「・・えっと、そう思う理由はなんでしょうか?」⇒「○○だからです。」・・・・・

確かに手短ですが、なんかコミュニケーション力低いというか、面倒な方だと思いませんか?
何より、面接が盛り上がりませんし、全体的な印象が悪くなりがちです。

面接において簡潔・手短に話すというのは、「求められている情報をある程度網羅しつつ、できる限りコンパクトに話す」ということです。

どんなに簡潔に回答しても、求められている情報が不足していては何の意味もありません。

各質問に対して、どこまで詳細を話すのかは、その内容や制限時間、その時の雰囲気等で変わるので一概には言えませんが、どんな質問でも最低限「回答+理由(根拠),補足」ぐらいは欲しいところですよね。

目安としては、志望動機や自己PRといった定番質問やエントリーシート等に書かされた質問は少々長め、一方、どんな仕事をやりたいか、○○についてどう思うかといった突発的な質問については、比較的簡潔に回答するのがバランス的にはいいと感じています。

話しすぎは絶対にダメです。しかし、話さな過ぎも実はダメなのです。
これ、意外と盲点ではないでしょうか?

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■相手に合わせてキャラクターを使い分ける

面接官には様々な人がいます。
例えば、一次面接はあえて若手を配置し、最終面接は理事クラスの方も面接を行うといった形ですね。

民間企業はもちろんですが、大学職員の採用でも人事担当者以外から面接官を選出する方式は増えているみたいです。
職種限定の採用なら、関連する部署から面接官を選ぶというのもよくありますね。

このように、面接官の年齢層、性別、所属、役職、そして評価するポイント等が異なるのですから、当然、各面接官からみて評価の高い人物像も異なってきます。

つまり、相手に合わせたキャラクターを演じる必要があるのです。

なお、これは自分に嘘をつくという意味ではなく、自分の見せ方を変えろという意味ですね。

ここで、相手別に心がけるべきポイントを紹介しましょう。

・若手職員

一次面接など初期の面接で登場することの多い若手職員の場合、評価基準は「一緒に働きたいと思えるか」といったポイントになることが多いです。

役職者の採用等を除き、自分の近くで働くことになる可能性が高いわけですから、それが一番重要ですよね。

また、これは人事担当から指示されている場合もあります。
若手職員に応募者の能力や将来性等を評価させるのは難しいことを人事担当もわかっていますから、そんな評価をさせることは通常ありません。

そうなると、若手職員が相手の場合、簡単に言えば、「人当たりの良さ」や「明るい」といった印象が評価に大きく影響します。

よくあるのが、一次面接から大学への熱い思いや小難しい知識をひけらかして自爆するケースです 笑

若手とはいえ、現役職員を前に、知識をひけらかしたところで机上の空論になりがちですし、何より、そんないきなり偉そうな人と一緒に働きたいと思いますか?

まずは、人として受け入れてもらうということを意識すれば、込み入った話をするというよりも、挨拶や受け答えの態度をしっかりし、明るく親しみやすい雰囲気を常に心がけるほうが重要度は高いです。

話す内容も、その充実度より、わかりやすさ等を重視したほうがうまくいくケースが多いでしょう。

・人事担当者

人事担当者が面接官の場合、先ほど申し上げた人柄的な部分に加え、人事担当らしく、人員配置や労務管理的な視点での評価がなされます。

例えば、「職員全体の年齢構成的に問題はないか」「本学の雰囲気に合致するか(異なる雰囲気をあえて採用する場合もあります)」「肉体的・精神的健康は問題ないか」「応募条件に合致しているか」などですね。

なお、上記のうちほとんどは募集要項にしっかりと記載があったり、最低でもヒントが隠されていることが多いです。
正直、多少募集要項の条件と食い違っていても、うまく選考を通過することはできますが、不用意な発言によって基本的な条件をはずしているとみなされないよう注意しましょう。

例えば、学生支援担当の募集なのに、やりたい仕事を聞かれてそれ以外を答えてしまうのは流石にまずいですよ 笑

募集要項をしっかり読んで基本を押さえつつ、イメージを膨らませながら、その大学の職員になりきるような気持ちで面接に望めば大丈夫です。

また、前職の退職理由等をいやらしく聞いてくるのも人事担当が多いですよね 笑

これには理由があって、人事として、採用した場合に長く働いてくれるかを見ているのです。
安易な理由で退職をしている場合、採用してもすぐにやめてしまうのではないかと判断するわけですね。

募集要項にあった人材を演じるだけでなく、自信を持って上司に推薦ができる「問題のない人材」と認めてもらう必要があるのです。

・配属先職員

職種限定の採用で面接官として登場しやすいのが、その配属先の職員です。
一般的には、その部署の所属長が出てきますかね。

ここでの評価は単純に、「その部署で働く能力があるか」という点です。

これはシンプルでわかりやすいですね。
とにかく自分自身の能力がその部署で活用できるということをアピールしていけばいいのです。

ただし、ここに落とし穴があります。
それは、自身の得意分野であるが故に、知ったかぶりや誇張表現をしてしまうことです。

分野にもよるかもしれませんが、自分がいくらその分野に詳しかったとしても、その大学の該当部署の知識は面接官の方がありますよね。
そのため、嘘や誇張表現はバレやすいのです。

ここで嘘がバレてしまうと、能力不足と見なされたりしますので、大変危険です・・・・

能力をアピールすればいいということでシンプルな反面、自身の知らないことを聞かれた際、どのようにかわすのかがポイントになってきます。

実際に部下として仕事を任せられる能力があり、信頼できる人材であるという印象を与えることができれば完璧です。

・役職者

続いては、面接官に役職者が登場するケースです。

ここでいう役職者とは、各部署の所属長というよりは、人事部の役職者など、ある程度人事に関する決定権を持っている人だと思ってください。

基本的には、2次面接以降など、内定が徐々に近づいてくる段階で登場します。

これは私の感覚ですが、ここでは、意外なほど保守的な評価が行われますね。

改めて定番の質問を繰り返し、その応募者を本当に採用しても大丈夫か判断しているように思います。
変な人材を採用して後から責任を問われないようにしたいという意図があるのかもしれません 笑

それらを総合して考えると、役職者の前では、奇抜な回答をするよりも、それまでの選考で述べてきたことを改めて冷静に答えるのが無難だと考えます。

むしろ、これまでの態度や回答で選考を進んできたのに、回答まで変えてしまうというのは、評価を一変させてしまう懸念もありますので、特に注意です。

とにかく「誠実で裏表のない、信頼できる人材」を演出してください。
嘘をついているのがバレたり、緊張が伝わりすぎて不安に思われたりしたらアウトです。

最後の最後ですので、採用を躊躇させないよう、安心感を与えることを心がけてください。

・役員

最後に、理事など役職者が出てきた場合です。
流石に通常の面接では登場しませんので、最終面接などですね。

ここでポイントになるのは、役員は現場の業務をほとんど知らないということです。
つまり、ここで細かい業務の話などが出てくることは通常、ありません。

逆に聞かれがちなのが、大学に対する考えや、志望理由から派生した、大学職員に対する熱意などです。

もちろん、先に述べた役職者と同様、まずは採用しても大丈夫だと思わせる安心感を与えることは大事です。

しかし、最後の最後ですので、同様の人材がいた場合は、その学校に対する熱意が伝わる方に軍配が上がるということも往往にしてありますよ。

役員はその大学を安定的に運営するということと同じくらい、改革への熱意を持っています。

現場の人間はどうしても今の職場で馴染めるか、活躍できるかという視点で評価をしがちですが、よりマクロな視点で見ている役員は、その人物が「大学に新しい風をもたらしてくれるか」という観点でも評価をしている気がしています。

正直、最終面接までには、ほぼ内定者は決まっています。
ただし、その中でも数名は落とすことが一般的です。

ここまでくると、運の要素も強いですが、私が最終決定者なら、全員が最終面接まで残った優秀な人材という前提で選ぶ場合、誰よりもその大学への熱意がある人をあえて落とすようなことはしません。

あくまで個人的な考えですが、最後の最後はその大学にかける本当の思いが試されるのではないでしょうか。

■専門知識の誤りは命取り

大学職員の志望者にありがちなのが、「教育評論家」になってしまうということです。

近年、大学を取り巻く環境はますます厳しくなっており、少子化を始め、重大な問題が山積みの状態です。
また、大学が今どのような状態であるのか情報収集することは確かに重要です。

しかし、面接でそういった専門知識をひけらかすのは個人的に反対です。

なぜなら、面接官は現役の大学職員であり、専門家だからです。
専門家に専門的な話をしても、知っていることをただただ聞かなければならず、意味がありません。
そもそも、専門家にその分野で挑むのは賢くないですよね。

さらに危険なのは、その知識が誤っている場合です。

教育業界や大学職員をわかったような態度で来られると、面接官は逆に間違いを見つけてやろうという気持ちになりますし、圧迫面接に向かいやすくなります

圧迫面接は興味の現れであるというのもなくはないのですが、やはり、人としての印象はお互いにあまりよく無いものになりがちですよね・・・・。

アピールするのは、自身の経歴であって、知識では無いということを肝に銘じてください。

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■大学職員面接でありがちな質問集(随時更新!)

これまで私が聞いてきた、してきた大学職員面接でありがちな質問を紹介したいと思います。

詳細については、以下の記事をご覧ください。

■集団面接・グループディスカッション対策

近年、大学職員採用試験でも積極的に活用されるようになったのが、集団面接とグループディスカッションです。

集団面接については一般的な個人面接と基礎は変わらないのですが、それでも多少の注意点はありますし、グループディスカッションに至っては、別物の試験と考えた方が良いと思っています。

詳細については、以下の記事をご覧ください。

■面接の振り返り(面接記録作成のすすめ)

ここまで面接対策として、事前準備や心構えについて述べてきました。

しかし、面接が終わってからもやることはあります。

それはずばり、面接の振り返りを行うということです。

無事に面接を終えると、なにか解放された気分になって、面接のことを早く忘れたいという感じかもしれませんが、是非、記憶が新しいうちにその日の面接を振り返ってください。

この際、後日その情報を確認できるよう、「面接記録」を作成することをおすすめします。

記録する内容は、主にこんな感じですね。

・面接官について(どんな人か(性別、年齢、役職、部署、印象)、人数)

・面接の形式(個人、集団、グループディスカッション)

・どんな質問をされ、どう回答したか。(回答した際の相手のリアクション含む)

・感想・反省点(うまく言った点、悪かった点、気づいたこと、次回面接への引継ぎ)

特に重要なのは、後半2点ですね。

まず、質問を記録していくことで、自分の経歴(書類審査)だとどういった質問がされやすいのかがわかるようになりますし、その回答をどう受け止める人が多いのかもある程度判断できるようになります。

また、回答内容だけでなく、自身のしぐさや態度まで振り返り、気になる点を洗い出すことで、面接における自身の印象なども想像することができるようになりますね。

つまり、面接の振り返りを行うと、自身の評価されやすいポイントや逆に犯しやすいミス、クセがわかってくるのです。

それらがわかれば、いいところは積極的に出し、悪い部分は直ちに改善策を検討、実行するだけですね。

なお、面接で答えられなかった部分を次の面接で再度聞かれるというケースも多々あります。
その意味では、面接を振り返るというのは、即効性もあります。

ちなみに、面接後の対策として述べましたが、実は面接の振り返りも、ある意味事前準備です。

なぜなら、新卒の方など、本当に初めて面接を受ける方以外は、それまでに面接を受けたことがありますよね?

つまり、今回改めて転職活動を始めるという方でも、これまで受けてきた面接を可能な限り振り返ることで、予めこの作業を行うことができるのです!

極端なことを言えば、面接は受けたら受けただけうまくなります。
自分なりのノウハウができてくるわけですね。

しかし、面接を場当たり的に受けていては、その成長は極めて遅いでしょう・・・・

1回1回の面接を無駄にせず、それを自身の成長につなげていけると最高ですね。

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■大学独自の質問に対応するためには・・・・

ここまでである程度面接に対応できるようになったとは思いますが、ここで問題が1つ残されています・・・。

それは、大学職員の採用では、「その大学独自の質問」がされるケースも多いということです。
こればっかりは事前に情報を掴んでいなければどうにもなりません。

独自の質問とは、以下のようなケースがあります。

・英語で質問をされる

・理事長や創設者の名前を聞かれる

・キャンパスの場所、数を聞かれる

・建学の精神について意見を求められる など・・・・

もちろん想定される質問をできる限り網羅したり、無理やり回答することはできるでしょうが、準備をしていた人としていない人では、差は明らかですね。

つまり、この点については、そういった質問をされるということを知っているかどうかが全てなのです。

ですので、積極的な情報収集は欠かせません。(これは筆記試験対策と同じですね!)
ありとあらゆる情報源を辿って、情報を集めていきましょう。

なお、一番手軽なのは、やはり口コミサイトを参考にすることですね。

色々なサイトを参考にしてきましたが、こちらのサイトは登録制になっているため、情報の信憑性が高く、今のところ一番信頼しています。

こんなに情報が多くても無料なので、言うことなしですね 笑

私が登録したころよりだいぶ情報も増えているようですし、大学職員志望者は必須です。

【転職会議】企業の口コミ・評判・求人が豊富な転職サイト【無料】

■裏技!無料で面接指導を受けよう!

ここまで読んで頂き、大学職員採用の面接で気をつけるべきポイントは少しずつ理解できたと思います。

しかし、面接はやってみないとわからない部分も多いですし、何より経験値が重要になるので、不安になることも多いでしょう。

そこで皆さんにおすすめなのは、ずばり「その道のプロに面接してもらう」ことですね。

今は大変便利な時代でして、なんと無料で応募書類や面接に関して個別指導を受けることができるのです。

・・・・これ、転職エージェントじゃん!って思いましたか?

そうです。なんと転職エージェントでは、無料で個別指導が受けられるのです。

意外と知らない方が多いですが、転職エージェントは転職先を斡旋するだけじゃないんですよ~。

当たり前ですが、必ずしもすぐに転職先を斡旋してもらう必要はないですし、個別指導で学んだ方法は、大学職員採用のメインである公募型採用でも応用することが可能です。

その意味で、実は、転職エージェントって転職するか迷っているような「転職予備軍」の方こそ利用すべきなんですよね。

この記事で大学職員採用に特化した事前準備をし、最後の仕上げとして転職のプロによる模擬面接で経験値を高める。

正直、これに勝る必勝法はないと考えています。
(皆さんの模擬面接までは私もできませんので・・・ 笑)

ちなみに、当たり前ではありますが、絶対に個別指導を受けた方がいいのは、「実戦経験の少ない方」ですね。

面接は、事前準備で勝負が決まることも多いです。
これはいかに事前準備を万全に行ったかで回答内容のクオリティが大きく変わってくるからですね。

一方、口調や仕草などは、実際に面接をしてみて、第三者から客観的に見てもらわないとなかなか改善できませんし、緊張などは、とにかく面接を繰り返し、経験値を高める以外に克服する方法がないことも多いのです。

また、その人によって、話し方の特徴等も異なるので、厳密にいえば、やはり注意すべきポイントなどはその人によって変わってきますよね。

そのため、一般的な部分だけでなく、第三者の面接指導を通じて、自分だけの課題点や不要なクセなどを明らかにすることは極めて有効です。

つまり、事前準備は重要ですが、どんなに事前準備をしても完璧ということはなく、最終的には、「面接の実戦経験を積む」ということに勝る対策はないのです。

日常において、模擬面接を受ける機会はなかなかないと思いますので、こういったサービスは積極的に使いたいところですね。

無料で模擬面接を受けてみる(リクルートエージェント)

■まとめ:面接対策は事前準備・情報収集と実戦経験が全て!

少々長くなりましたが、今回は大学職員の面接対策について説明を致しました。

当たり前すぎる内容もあれば、意外と知らなかった内容もあったと思いますが、これらのポイントを押さえれば、取り急ぎ面接で勝負できるようになると思います。

面接はとにかく事前準備・情報収集と実戦経験で勝敗が決まるのです!

今回ご紹介した内容を参考に、しっかりと事前準備・情報収集をした上で、可能な限り面接の実戦経験を積んでいくというのがまずは確実な面接対策ですね。

なお、せっかくならもっと強力な面接スキルを身に付けたい!ということであれば、以下のような書籍を参照して頂くと、さらなるステップアップが望めます!

・転職面接を極める!(裏技多数)

・面接官の気持ちを知って、一歩リード

・印象を良くする!(一次面接が突破できず、悩んでいる方におすすめ)

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