【結論】大学職員VS公務員 徹底比較【大学職員は公務員?】

大学職員って公務員なのかな?
大学職員と公務員ってどちらがおすすめ?

投資系大学職員のコウジ(enjoy_dslife)と申します。

大学職員と公務員ってなぜか比較されがちですよね。

特に就職先としては併願している人も多いため、どちらが良いのかよく議論になります。

また、世間一般では、そもそも大学職員を公務員だと思っている人も多いみたいですね。

そこで、今回はこれら二つを徹底比較したいと思います!

ちなみに、私は現役大学職員ですので、大学職員のことはある程度知っているつもりです。
一方、公務員はなったことがないんですよね・・・。

ただ、実は私の父親が公務員だったので、公務員がどんな生活を送っているのかはそこそこわかっているつもりです。さらに、公務員については、改めて色々調べてみましたので、チェックしてくださいね!

それでは、早速いきましょう!

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大学職員・公務員比較1:社会的評価・ブランド

まず初めにお伝えしておくと、大学職員は公務員ではありません。

特に国立大学なんかは公務員っぽいイメージがあるかと思いますが、それでも公務員とはちょっと違うんですよね。

このイメージの原因は、国公立大学の職員が元々は公務員だったことかなと思っています。
しかし、2004年に法律が変わり、公務員ではなくなったのです。

ただ、税金から給料は出ていますし、準公務員なんて呼ばれたりしますし、悩ましい部分はありますね。

そして、私大職員はもともと公務員ではないのですが、一般の方は大学が国公立か私立かなんてそれほど意識しないので、国公立に引っ張られる形で公務員のイメージがついているのでしょう。

難しい話はここまでにしますが、とりあえず、制度上、大学職員は公務員ではありません。

これを踏まえた上で、まずは大学職員と公務員の社会的評価・ブランド(イメージ)を比べると、これはさすがに公務員の勝ちでしょう。

なんだかんだ言って、公務員の人気は絶大です。

その人気とは、就職先としてはもちろん、結婚相手の職業としても抜群に効果を発揮しています。

適当に人気ランキングを調べましたが、就職先としては見事第1位、結婚したい職業としては、医師に続き第2位らしいです。

そして、大学職員は両方とも圏外です・・・

個人的には、この圧倒的な社会的評価の差によって、大学職員の公務員と名乗りたい願望が生じている気がしてなりません 笑

こんなにはっきり大学職員は公務員じゃないと言われたら、公務員であることをモテアピールに使うことはできませんので・・・ 笑

と言うことで、ラウンド1は公務員の勝利で幕を開けました。

大学職員・公務員比較2:給料

次は給料対決です。

それぞれの平均年収は以下の通りです。
(年度など、前提条件がずれていますので、あくまで目安としてください)

【平均年収】

公務員686万円(平成30年度国家公務員給与等実態調査より)

大学職員600万~700万円前後(求人情報等参考)

日本の平均年収が422万円ぐらいと言われているので、両者ともに恵まれてはいますね。
このデータからすると、大差ないように感じます。

ただ、大学職員の平均年収については、国公立と私立が混じっていることに注意する必要があります。

【大学職員の平均年収】

国公立大学556万円(厚生労働省発表資料による)

私立大学700~750万前後(求人情報等参考)

このように、国公立がちょっと少な目なんですよね。

これにより平均値も下がっている可能性が高いので、私立大学だけでみれば、ほとんどの大学で公務員よりは給料が高いのではないでしょうか。

なお、差がつく理由として、ボーナスが大きいかなと考えています。

例えば、公務員の平均ボーナスは185万円とのことですが、私自身、この金額は30歳前には超えています。

また、共に年功序列賃金の傾向が強いですが、公務員はさらに若年層の給料が抑えられています。
将来的には良くても、若いうちにあまりもらえないのは、よろしくないですね・・・。

ということで、自治体・大学によるものの、平均で言えば、給料対決は大学職員の勝ち!と言えそうです。

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大学職員・公務員比較3:休暇

第3ラウンドは休暇対決です。

公務員と大学職員の休日数は以下の通りです。

【年間休日数】

公務員127日(2018年度実績(土日祝118日、夏期休暇5日、年末年始4日))

大学職員120日~130日前後(各大学の募集要項等より)

年間休日数でみると、これも大差ないですね。
また、有給休暇もだいたい年間20日程度と同レベルです。

ただ、上記データは、ベースとなる休日数(誰もが取れる休日数)なので、実態としては、有休のとりやすさとその他の休日が充実しているかで優劣がつくでしょう。

例えば、大学の場合、創立記念日等、学校独自の休みがありますね。

また、土曜勤務の分で相殺されてしまうものの、夏休み、年末年始の休みは公務員より大学職員の方が圧倒的に多いです。
特に夏休みは10日以上休みの大学はざらにありますので、本当に恵まれています。

公務が長期にわたり停止することはありませんが、学校は夏休み中、業務が少なくなるので、長期休みが取りやすいのです。

よって、大学による差はあるものの、有休の取りやすさ他業種にはない長期休みと言う点で、基本的には大学職員の方が休めると思っていいでしょう。

正直、休みだけは他業種に負けたことないです。
何かにつけて休みができるので、募集要項等に掲載されている休み以上に休めると思いますよ 笑

ただし、どうしても土曜日に休みたいという方は、注意してくださいね。

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大学職員・公務員比較4:その他待遇(各種手当 等)

第4ラウンドは、手当等のその他待遇についてです。

まず、民間企業と同じく、大学職員と公務員にも、給料以外の各種手当がつきます。

代表的なものとしては、時間外手当、通勤手当、扶養手当、退職手当等がありますが、私の知る限り、このような一般的な手当は大学職員・公務員ともに揃っています。

特に気になる時間外手当ですが、限度はあるにせよ、基本的にはしっかりとつくと思って良いですね。

ただ、今回調べてみて、公務員はやたらといろいろな手当が多いことがわかりました。

【職務関連手当(例)】
・地域手当
・特殊勤務手当
・宿日直手当
・管理職員特別勤務手当
・夜間勤務手当
・休日勤務手当
・勤勉手当
・義務教育等教員特別手当
・定時制通信教育手当
・産業教育手当
・農林漁業普及指導手当
・災害派遣手当

【生活関連手当(例)】
・住居手当
・単身赴任手当
・寒冷地手当

【人材確保手当(例)】
・地域手当
・初任給調整手当
・特地勤務手当
・へき地手当

【その他の手当(例)】
・特定任期付職員業績手当
・任期付研究員業績手当

なんですかこれは・・・

手当ありすぎです。さすがは公務員。

さらに、有名な福利厚生としては、公務員宿舎とかもありますよね。本当に充実しています。

あと、個人的には、公務員向けの社内預金?みたいなのがかなり有効だと聞いたことがありますね。
私学共済の財形利率が年利0.6%だった時、公務員は1%近かったとか・・・

私学共済の利率も当時はすごくよかったですが、さすがに負けますね。

極めつけとして、「原則クビにならない」という特権階級もありますし、悔しいですが、これは公務員の圧勝です。

はっきりいって、大学職員も圧倒的に優遇されているんですよ。ただ、公務員がすごすぎるだけです。

大学職員・公務員比較5:仕事内容

最後に仕事内容を比較してみたいと思います。

公務員は職種によっても仕事がとにかく広いので、ここでは、大学職員に近い事務系に限って比較していきます。

【公務員の仕事】
・行政職(いわゆる事務系の仕事)
・学校事務(公立学校等)

【大学職員の仕事】
・教育部門(教務系、学生支援系、入試関連等)
・管理部門(人事、財務、経営企画等)
・研究部門(研究支援、図書館、ICT部門等)

すごくざっくりと書いてしまいましたが、公務員にも学校事務があると考えると、けっこう似通った仕事をしていますよね。

公務員の方が仕事の範囲は広いですが、特に公務員の行政職と大学職員の管理部門は似ているイメージです。(税務署事務と財務部等)

働くということが明確にイメージしづらい就活生からしたら、違いがわからないレベルかもしれませんね。これが大学職員と公務員が比較される理由の1つでしょう。

また、3年から5年程度を目安に幅広い部署を異動していく点も共通していますね。

逆に大きな違いとしては、主な対象(仕事相手)が市民か学生かという点です。

実際に応対しないとしても、最終目的として、公務員は市民のために働きますが、大学職員は学生のために働きます

今や大学職員も学生やモンスターペアレンツからつめられる時代(笑)ですが、公務員の方が対人関係は大変かもしれませんね。相手が不特定多数ですもんね。

あとは、国家公務員・都道府県の地方公務員ですと物理的な異動範囲も広くなりますね。その点、大学職員はキャンパスのある場所のみです。

比べておいて何ですが、仕事内容については、一長一短なので、優劣はつけられませんね。

強いて言うならば、より幅広い仕事をしていきたい方は公務員、特に教育に関心のある方精神的なプレッシャーを避けつつ仕事をしたい方は大学職員が向いているかもしれません。

あと、公務員(特に国家公務員)はどこ配属かによって、忙しさに雲泥の差があるとのこと。

配属に左右される点は大学職員も同じですが、幅がその比ではないので、のんびり働きたい人はやっぱり大学職員なのかなと思います。

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大学職員 VS 公務員 = 大学職員がおすすめ!

今回は大学職員と公務員を徹底比較してみましたが、結果は以下の通りになりました。

社会的評価対決:公務員の勝ち

給料対決:大学職員の勝ち

休暇対決:大学職員の勝ち

その他待遇対決:公務員の勝ち

仕事内容対決:引き分け

勝ちの数こそ同点ですが、ポイントは、職業に社会的評価を求めるかどうかかな~と思います。

大学職員が公務員に完全に負けるのは、たぶんそこだけですからね。

様々な待遇の多さでも負けていますが、公務員とはいえ、必ずしも全ての恩恵を受けられるわけではないので、これが決定打にはならないと判断しています。

職業を聞かれたときに胸を張って?言うことができ、周りの人からチヤホヤされたい方は、公務員がいいでしょう。(ディスじゃないです!普通にうらやましいのです 笑)

ただ、個人的に、仕事に求めることは給料と休みだと考えているので、実態を重視するならば、大学職員は強くおすすめできると思います。

この記事を読んでいる方には、まさに公務員と大学職員で迷っている方も多いと思いますので、少しでも多くの方が大学職員に興味を持ってくれたらうれしいです。

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